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「アプトの道(めがね橋)」詳細レポート(群馬・安中市)

アプトの道 トンネル 隧道

群馬県安中市にある「アプトの道」についてまとめています!


アプトの道 情報【タブをクリック↓】
アプトの道

「アプトの道」
住所:〒379-0301
   群馬県安中市松井田町横川443
駐車場:横川駅駐車場(無料)

アプトの道は、碓氷線の廃線跡を利用して作られた遊歩道。
周辺には「碓氷峠鉄道文化むら」や「横川駅」などがあり、道の先には「旧丸山変電所」「峠の湯」「めがね橋」「熊ノ平駅」などがあります。

アプトの道(起点)から熊ノ平駅までは、およそ6.3kmほど。
長いようですが、古い建物や廃線跡を眺めて歩いていくだけで、あっという間に熊ノ平駅までついてしまいます!

峠の湯を通り過ぎた先から始まる「第一号」~「第十号」までの古いレンガ造りトンネルも、趣があってとても素敵です(*´Д`*)
何度行っても楽しめてしまう魅力が、この場所にはあると私は思っています!

トイレ情報

①横川駅
②郵便局を過ぎた先にある資料館っぽいところ
 → 暖かい。入室は16:00まで
③資料館近く
 → 外のトイレ・水洗
④峠の湯
 → 外に2か所ありますが「とうげのゆ駅」の近くの方が綺麗
⑤坂本ダム(碓氷湖)
 →駐車場内にあり

今回の私たちのルート

アプトの道起点(看板)→丸山変電所→峠の湯(トイレ休憩)→坂本ダム(碓氷湖)→めがね橋→熊ノ平駅
※上記の地図は参考なので、今回はルートを示していません。

アプトの道にある碓氷線は、「1891年(明治24年)3月19日」に着工。
完成したのが翌年の「1892年(明治25年)12月22日」です。

着工から、わずか1年9ヶ月で完成したことで知られていて、当時の工事中の犠牲者は500人余りにのぼったと言われています。

実際に歩いてみるとかなりの高さがある場所もあり、山を貫いて通るトンネルを掘る為にどれほどの労力がかかったのだろうと想像しても想像しきれないほどです。

これだけ聞いてしまうと何だか悲しい道のようですが、私はこの素晴らしい建築と廃線が今も残っていることと、それを自分が今見られることにとても感動しました。
けして、悲しいだけの道ではないと思っています!

どんな人がどんな事情でこのお仕事を受けて、線路を通したかは想像でしかわかりませんが…
きっと装備もロクにない中で、こんなに素敵なものを作った人を単純になんてカッコいいんだろうと、凄いなぁって思っています。

アプトの道を通ると、この場所を作った人に出会えるみたいで、時代も道の形状も風景も違うと思いますが何故か毎回嬉しくなります。

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「アプトの道」登山レポート(2019年4月3日)

アプトの道 線路 トロッコ列車

アプトの道を実際に歩いた様子を画像と共にまとめます!
行かれる時の参考や一緒に行った気分になって頂けたら嬉しいです(*´Д`*)

簡単なレポートは、YAMAPの方にも掲載しています↓


アプトの道(起点)

アプトの道起点 看板

アプトの道(起点)は、碓氷鉄道文化むら近くに看板が立っています!
ここに地図などもありますので、確認してから進むといいかも。

地図はダウンロードすることも出来ますよ↓


アプトの道入り口
アプトの道 線路 遊歩道

アプトの道は、ココから始まります!
とても歩きやすい道で、綺麗に舗装がされています。

 

アプトの道 線路 遊歩道

足元には、線路を埋め建てた感じの道。
この道を峠の湯に着くまで、ずーっと進んでいくことが出来ます!


真横にずっと線路
アプトの道 線路

峠の湯に着くまでは、左隣にずっと線路が敷かれています。
列車が通ることはほとんどないのですが、碓氷鉄道文化むらのイベントの一つとして「トロッコ列車」という列車が運行されることがあります!


トロッコ列車

アプトの道 トロッコ列車
運行ルート

◇ぶんかむら駅 

◇まるやま駅(旧丸山変電所)

◇とうげのゆ駅(峠の湯)

◇ぶんかむら駅

2019年の今年は、3月3日(日) ~ 11月末日までの土日祝日と8月に運行予定。
平日では、3月27日(水) ~ 29日(金)と、4月1日(月)・3日(水)~5日(金)になっています。

こげ茶色と赤色の落ち着いた色合いの可愛らしい列車。
この日は平日(4/3)だったのですが、たまたま運行日だったようで見ることが出来ました!


説明書き
アプトの道 説明書き

アプトの道には、様々な場所に「説明・紹介」が載っています。
歴史などが書かれていたり、トンネル付近だとレンガについての紹介などもありました!

結構面白かったので、読みながら進んでみるのもおすすめですよ。


信号機
アプトの道 信号機

列車用の信号機を見ることが少なくて、物珍しくてまじまじ見てしまいましたw
光る部分が4つの信号だったり、3つの信号だったり…

 

アプトの道 信号機

「色々なタイプがあるのだなぁ」とわりと楽しく見ながら歩きました!
鉄の錆びている感じも結構好きです。


旧丸山変電所

アプトの道 旧丸山変電所

国指定重要文化財(平成六年十二月二十七日指定) 
碓氷峠鉄道施設変電所(旧丸山変電所)二棟

丸山変電所は、明治四十五年に建設され、西側の建物が機械室で回転変流器と変圧器があった。
西側の建物は蓄電池室で、列車が上り勾配にかかるときに必要な電力を補うための蓄電池312個が整然と並んでいた。

建物の性格としては、工場建築に近いことから同じレンガ造り建築といっても、例えば東京駅のような華やかさはない。

しかし、建物正面出入り口や側面には控えめながら装飾が施され、落ち着いた格調の高いものとなっているレンガ造り建築の最盛期の建築であることが実感され、今に伝える残り少ない遺産である。

文化庁 安中市教育委員会

引用:旧丸山変電所前看板にある概要より
※一部読みやすくするために、漢字などの表現を変えています。

アプトの道をしばらく歩くと「旧丸山変電所」があります。
電池を作っていたという工場で、レンガ造りがとても綺麗です!

かなり近づいてみることが出来るので、そーっと近づいて一歩引いたくらいの場所からじっくり見させてもらいました。


アプトの道 旧丸山変電所

正面の扉。
屋根がついていて、そこまで凝ってはいないのに、整っていてとても綺麗でした!
ドアの上部分のちょっとカーブしている感じも、個人的にとても好きです。


排気口
アプトの道 旧丸山変電所

左側の建物の上に排気口のような形の場所がありました。
ガスが充満していた的な事が書いてあったので、換気のためのものでしょうか。

よく見ると屋根部分は、なんだか瓦屋根のような感じにも見えます。
面白い屋根です!


2棟の建物
アプトの道 旧丸山変電所

旧丸山変電所は、2棟の建物で構成されています。
この2つの建物はそれぞれ構造が違っていて、よく観察していくとかなり面白いです。

窓の形も配置も違うし、建物の形も少し違う…
右側の建物は曇りガラスなのに、左側は普通のガラスだったり。

「何の意味があってこの構造なのだろう」と考え出すと、ここで一日終わってしまうのではないかと思うくらい見る場所の多い場所です!


レンガ
アプトの道 旧丸山変電所

旧丸山変電所は、昔はかなりの廃墟で現在の形は修復されたものなのだそうです。
廃墟の時の画像があったので見てみましたが、入ったら崩れてしまうのではと思うくらいボロボロで…

だけど独特の雰囲気のある感じでした。

レンガにちょっと近づいて、まじまじと欠けている部分と色合いを眺めてみて、このレンガは修復の時のものかなと想像しながら見ていました。

傷だらけなんだけど、なんとも綺麗なレンガです!


お願いを守って、楽しく!
アプトの道 旧丸山変電所

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旧丸山変電所を過ぎて…
アプトの道 遊歩道

旧丸山変電所を過ぎて、どんどん進んでいきます。
この場所は、下に川があって橋のようになっています。

 

アプトの道 遊歩道

左を向くと、緑色の鉄道用の橋。
カッコいいです!!


崩れている場所も
アプトの道 線路

この辺りからは、線路の周りのコンクリート部分が崩れている場所も多めです。
少し遠いですが、左側にあるので見ながら進めます!


一時終着
アプトの道 遊歩道

ここまで来たら、一時終着地点です。
少し進んだ先に「峠の湯」があります。

 

アプトの道 遊歩道

この先は入れません。
少し線路っぽいのが見えていて好きです!


峠の湯

アプトの道 遊歩道 峠の湯

峠の湯は、めがね橋をはじめとする鉄道遺産や坂本宿、碓氷湖など歴史と自然に溢れる魅力ある碓氷峠周辺地域の中心にある日帰り温泉です。

1階のレストランおよび売店を入湯者以外の方にも利用できるフリーゾーンとし、2階は休憩スペースや宴会機能を充実させた施設となっています。
和洋2つの大浴場は1週間ごとに男湯・女湯が入れ替り、それぞれ趣向を凝らした露天風呂も備えております。

また、個室付きの家族風呂では、和洋1部屋ずつ予約貸切制となっており、ゆったりとした時間をお楽しみできます。

引用:安中市HP「峠の湯」

歩いてきた線路から左へ少し進んで、まっすぐ行くと「峠の湯」への道へ続きます。
画像の場所を進んで突き当ったら、左へ進んでいきます!

<参考>
峠の湯_安中市HP

 

アプトの道 遊歩道 峠の湯

こちらへ進んでいきます!
小さめのトンネルというか高架下なので、背の高い方は頭をぶつけないように注意です。

 

アプトの道 遊歩道 峠の湯

ちなみに、右側は「ゴルフ場」への道。


看板が目印!
峠の湯 看板

峠の湯方面へ進んでいくと、看板が見えてきます!
看板を目印に進んでいきます。

ちなみにこのすぐ側の階段を登るとトイレがあるのですが、ココよりももう少し先に行って「とうげのゆ駅」の近くにある外のトイレの方が綺麗だったのでおすすめです。


高架下を進んだ先へ
アプトの道 遊歩道

峠の湯を過ぎて、高架下を通過した先へどんどん進んでいきます。
しばらくするとレンガ造りのトンネルが…


第一号トンネル

アプトの道 第一号トンネル

第一号トンネルです!
綺麗に古びたレンガ造りと苔が最高です。

柱のように左右に出っ張りがあるところが特徴で、比較的低めの場所にあるトンネルはこの形が多めでした。

 

アプトの道 第一号トンネル

程よい長さがあり、中は涼しいです。
電気も設置されているので、真っ暗ではないですよー!


第一号トンネルを過ぎて…
アプトの道 遊歩道

第一号トンネルを過ぎたら、さらにどんどん進んでいきます。
この辺りは、左右が少し坂っぽくなっています。

でも、道幅も広いので普通に歩いていれば落ちたりもしないので安心です!

 

アプトの道 山と電線

とても開けている場所なので、天気がいいと山や電線がよく見えてとても綺麗です!!
この日は寒かったのですが、かなりいい天気だったので遠くまで見ることが出来ました。


第二号トンネル

アプトの道 第二号トンネル

第二号トンネルに到着しました!
ここは、看板が結構風化しているので見づらかったです。

第二号トンネルは、柱のような部分が第一号トンネルよりも出っ張っている感じの形をしています。
強度が高まるのでしょうか?

 

アプトの道 第二号トンネル

中を見てみると、ガッツリ補強がされています。
他のトンネルも補修はされているのですが、ここまでガッツリとされているのは第二号トンネルだけです!

でも、補強部分もただの綺麗なコンクリートではなく、自然に出来たかのような質感になっていて凄いなと思います。

碓氷湖(坂本ダム)

碓氷湖 坂本ダム

中尾川と碓氷川の合流点を堰き止めて造った人工湖で、四方を国有林の大木に覆われています。
四季折々美しい姿を見せますが、特に秋の湖面にうつる紅葉はすばらしいもので、多くの方が訪れます。

湖畔には約1.2キロメートルの散策道があり、約20分で一周できます。

引用:安中市HP_碓氷湖

第二号トンネルを過ぎて少し歩くと「碓氷湖(坂本ダム)」に到着です!

碓氷湖は、坂本ダムというダムのある湖。
水の色が緑がかっていて、天気がいい日だと反射してとても綺麗です。

中もかなり広くて、湖の周りをぐるーっと一周回ることが出来ます。
釣り人の方も多めなスポットなんです!

碓氷湖の入り口は「少し急な坂」になっています。
行きは下りなのですが、帰りは上りになるので体力に注意!

駐車場にトイレや自動販売機などもありますので、休憩するのもいいかもです。

<参考>
碓氷湖_安中市HP


ダムっぽいところ
碓氷湖 坂本ダム

2回目にこのアプトの道を歩いた時に、碓氷湖をかなりじっくり散策しました!
そう言えば、この場所で初めて「山ビルに注意!」という看板を見つけて、山ビルという生き物を知りましたw

碓氷湖の入り口から入って、左回りで碓氷湖の周りを見ていきます。
始めに見えてくるのは「ダムっぽい場所」

橋が架かっています!

 

碓氷湖 坂本ダム

反対側では、水がジャバジャバ出ていて、よく見ると水が緑がかっていてとても綺麗でした!
ダムっぽい。


ウキの上に
碓氷湖 坂本ダム 鳥

ウキの上に鳥がいました!
碓氷湖には、結構な数の鳥がいてカモっぽい子もたくさんいるんです。

カモの捕食時の潜水があまりに見事だったので、お昼休憩をしながらずーっと見てしまいました(*´艸`*)
可愛かったです!


ほほえみ橋
碓氷湖 坂本ダム ほほえみ橋

歩いていくと、段々と赤い橋が見えてきます。
緑の水の上に赤い橋というのも、なかなかに映えて綺麗でした!

 

碓氷湖 坂本ダム ほほえみ橋

この橋は、ほほえみ橋という名前で、歩くところが少しレンガ造りのようになっています。
めがね橋感なのかな。

 

碓氷湖 坂本ダム ほほえみ橋

ほほえみ橋を渡って、先に進んできます。
結構高くて、見晴らしもいいんですよ!

 

碓氷湖 坂本ダム ほほえみ橋

通り過ぎて、碓氷湖内のトンネルへ向かっていきます。
トンネルがあると地図で見てから「どんなものなのだろう」とワクワクしながら歩いていますw


ふれあいトンネル
碓氷湖 坂本ダム ふれあいトンネル

レンガ造り風でした!!
小さめのトンネルなのですが、面白いw

中に謎の絵が飾ってあって、入り口と出口のところに命名者の名前が書かれていて面白かったです。


夢のせ橋
碓氷湖 坂本ダム 夢のせ橋

今度はこの橋を渡っていきます!
名前は「夢のせ橋」

何ともロマンチックです。

ほほえみ橋に比べればシンプルな作りですが、外周部がちゃんとレンガ造り。
面白いなぁって思いながら渡っていきました。

碓氷湖は、この先も道なりにグルグル歩いて終了!
途中にあったベンチで、カモを見ながらお昼休憩をしていました。

一周するのにそこまで時間はかからないのですが、熊ノ平まで行かれる方で遅い時間にスタートした場合には帰りが遅くなってしまうかもなので注意です!

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第三号トンネル

碓氷湖を出て、しばらく歩くと「第三号トンネル」に着きます!
第三号トンネルは、なぜか写真が撮れてなくて…
でも、外観的には第一号・第二号トンネルと同じように左右に柱のようなものがある形をしています!

入り口近くが塀のようになっているので、トンネル感がかなり強い場所です。
湿気が溜まりやすいのか、苔もいい感じ。

今度行ったら撮ってきます!!


中尾小屋(休憩所)
アプトの道 中尾小屋

しばらく行くと、中尾小屋という休憩スペースがあります。
屋根があり、イスも設置されているのでとても楽です!

ただ、イスの上に犬のフンがあることがあったので、座る際には注意してから座る方がいいかも。


水路っぽいとこ
アプトの道 水路

歩いていると水路っぽいところがたくさんあって、つい見てしまいますw
落ち葉がたくさん入り込んでいるのですが、これがまた綺麗なんです!

でも、ちょっと深さがあるので落ちないように注意してくださいね。


第四号トンネル

アプトの道 第四号トンネル

第四号トンネルは、結構短めのトンネルです。
入り口に立つだけで、その先のトンネルまで見えてしまうくらいw

でも、この短さもなんだか面白いです!


橋梁
アプトの道 橋梁

トンネルの近くに、橋梁と呼ばれる川を避けるためのものが設置されています。
結構、色々な場所になったのですが、見づらい場所も多くて少し残念です!

よく見ると、その場所によって高さも形状も違ってかなり面白い。

この場所は、小さめのものでしたがもっと長い場所もあって、どうやって作ったのだろうと高所恐怖症の私達には想像するだけで怖くなるような感じです。


第五号トンネル

アプトの道 第五号トンネル

第四号トンネルを過ぎると、すぐ第五号トンネルに入ります。
これもそこまで長くはないトンネルとなっています!

今までのトンネルよりも苔の量が増えてきたような気がします。
良い感じです。

 

アプトの道 第五号トンネル

天井を見ると、剥げている部分が多めで何とも素敵!!
剥がれ落ちた部分に苔の色が合わさって、凄く趣のある感じになっています。

 

アプトの道 第五号トンネル

質感もかなり面白いです!
風化したレンガは、こんな形になるのかと思いながら見ていました。

補修はしていると思うので、その関係も少しあるかもですが…
面白いデコボコ具合です。


第三橋梁「めがね橋」

アプトの道 めがね橋 橋梁

明治25年4月に建設が始まり12月に完成。芸術と技術が融合した美しいレンガのアーチ橋で、川底からの高さが31mあり、我が国最大級のものです。

この4連の雄大なアーチ橋は通称「めがね橋」として親しまれています。
橋梁は、第2橋梁から第6橋梁までの5基が残っており、すべてが煉瓦造りで、国重要文化財に指定されています。

引用:安中市HP「めがね橋」

第五トンネルの先は、ついに「めがね橋」です!
かなりの高さがあって、下を見るのはかなり怖いです。
柵に近づくと、腰が引けてしまいますw

わりと長めの橋になっていて、作りも凄く細かい。
金属の部品が多くついているので、あの突起はいったい何をする為のものなのだろうと想像すると止まらなくなってしまいます!!

画像の一番手前に見えている柱のような部分が、何だか灯篭の屋根のようにも見えて和風感を勝手に感じてしまいました。
関係ないけど、この部分の苔が最高です!!

めがね橋は下からも見ることが出来て、下へ降りる階段もあります。
近くに駅や駐車場もあるので、観光の方も良く来られる場所になっていました。

<参考>
めがね橋_安中市HP

 

アプトの道 めがね橋 橋梁

めがね橋の看板をよくよく確認してみると、「第三橋梁」と書かれていました。
今まで見てきたものが小さめのというか、一山分というかそんな感じだったのでこんなに長いものもあるのだと思ってしまったw

改めて、作った人凄い!!


第六号トンネル

アプトの道 第六号トンネル

めがね橋を過ぎると、「第六号トンネル」の入り口に着きます。
この第六号トンネルは、全長546mあるトンネルでアプトの道のトンネルの中で一番長いトンネルになっています!

この場所まで来ると、温度もだいぶ下がり湿気も多いのか苔がもっさもさです。

私は、この第六号トンネルが一番好き!!
入り口の外観もとても好きですが、中間地点くらいにある小窓も好きですし…
内部の色合いも好きだし、落ち葉が入り込んできているのも大好きです。

一人で通るには少し怖いけど、でも歩いている間にトンネル内に響き渡る音とか本当に素敵で通るだけで癒されてしまいます。

天井から滴る水の音も自分の足音も素敵!
古びたレンガの色合いも傷も素敵。

そして、この長さのトンネルならではの、出口に着いた時の別世界のような景色が大好きです!
入り口のところとは、また全然違う景色が広がっていくあの感じが、ココでその全てを語るにはどんなに言葉を尽くしても足りないくらいくらい好きです。


小窓
アプトの道 第六号トンネル

第六号トンネルの中間地点くらいに、小窓のような場所があります。
これがとても綺麗!!

外が少し見られるのですが半分くらいが地面に埋まっていて、その感じが何とも不思議で好きです。

 

アプトの道 第六号トンネル

外からの光がこんなに綺麗だと思ったのは、久々でした。
光って見える古びたレンガも趣があって素晴らしいんです!!


天井の窓
アプトの道 第六号トンネル 天窓

小窓の近くの天井にも窓のように穴が開いていて面白かったです!
鉄格子のようになっていて、落ち葉が上にのっているのが見えます。

この窓は何のための窓なのかなぁ。


出口
アプトの道 第六号トンネル 看板

第六号トンネルの出口には、トンネル内の消灯時間などが書かれています。
18:00には消灯してしまうので、その前にはトンネルを出るか遅くなった場合にはヘッドライトなどがあると怖くないし危なくないです!

第六号トンネルの出口は、落ち葉が前面に敷き詰められていてとても綺麗です。
人があまり通っていないからなのか、入り口とは全然違って素敵ですよー。

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第四橋梁
アプトの道 第四号橋梁

第六号トンネルを出て進むと、「第四橋梁」があります。
これもこじんまりとしていて可愛らしい感じです!

下が舗装された綺麗な水路のようになっているのも特徴です。


第七号トンネル
アプトの道 第七号トンネル

たぶん、第七号トンネルだったと思う。
落ち葉が少し避けられていて道みたいになっています。
前を向くと凄く綺麗!!

奥に第八号トンネルらしき影が見えます。


第八号トンネル

アプトの道 第八号トンネル

第八号トンネルは、今まであった柱のような部分が消えて正方形のようなシンプルな形になっています。
トンネル入り口の上部に金属の部品があるのも特徴です!!

山をくりぬいて通した感が凄くて、山との一体感も抜群なトンネルです。

 

アプトの道 第八号トンネル

ちなみに、この第八号トンネルの斜め左上には「はしご」があります。
誰の何のためのはしごなのかと、妄想が膨らみます!!

苔の色合いも結構な緑で綺麗なので、苔観察も捗ってしまいますw


第六橋梁
アプトの道 第六号橋梁

第八号トンネルを過ぎた先には、「第六橋梁」
ココはかなり深めで高さもある場所です!

小さめの橋梁がある中で、この場所を作るのはかなり大変だったのではないかと思ってしまいます。
でも、レンガ造りのとても綺麗な橋になっていて、少し立ち止まって見とれてしまう美しさがあります!


第九号トンネル

アプトの道 第九号トンネル

橋梁を過ぎると、今度は「第九号トンネル」
この第九号トンネルも結構金属のパーツが残っていて面白いトンネルです!

今更ですが、トンネル内の左右には石が敷かれています。
この石がちょっと線路の石に似ているような気がして好きです。

何というか、こう整った石なんですよ!!


レンガ観察タイム
アプトの道 第九号トンネルレンガ

ココで少しレンガを観察して遊んでいます。
トンネル内にも結構あるのですが、金属の錆びた部品が残っています。

元々は何があった場所なのかと妄想すると止まりませんw

 

アプトの道 第九号トンネルレンガ

レンガの古び具合も私好みです!
少し欠けている部分と、レンガならではのレンガとレンガの隙間に苔が溜まる感じ…

最高です( ゚д゚)

ココの苔はね、ちょっと黒めの緑なんですよ。
面白い!

 

アプトの道 第九号トンネルレンガ

極めつけがこれです!
ヤバくない( ゚д゚)

レンガが欠けているだけでも素敵なのに、そこに苔が!
ビッシリと苔が!
しばらくテンション上がって、ココに滞在していましたw


第十号トンネル

アプトの道 第十号トンネル

第九号トンネルを過ぎて進むと、ラストのトンネルである「第十号トンネル」があります。
そこまで短すぎず、程よい長さで最後にふさわしい感じがします。

 

アプトの道 第十号トンネルレンガの苔

トンネル内の苔も少ししっとりしていて、いい感じです!
この穴は、何かを固定していたんでしょうか。

 

アプトの道 第十号トンネル

もうすぐ、ゴールの「熊ノ平駅」です!
あと少し。


第十号トンネルの終わり
アプトの道 第十号トンネル

第十号トンネルを抜けると、線路と他のトンネルのある場所に出ます。
こんなにトンネルがあったのかと少し驚きましたw

整備用のトンネルだったかな?
色々使ってたみたいです。

上を見上げると山があり、本当に山を貫いて通しているのだなと実感します。
トンネルって凄い。


熊ノ平駅(くまのたいらえき)

アプトの道 熊ノ平駅

熊ノ平駅は、碓氷線が単線であったため、上り列車と下り列車のすれ違いと、蒸気機関車への給水・給炭の目的で設置されました。

碓氷線は幹線鉄道でありながら、その急勾配ゆえアプト式という特殊運転方式をとらざるを得ず、動脈に出来た血栓のように隘路(あいろ)となってしまう宿命を負っていました。

このため碓氷線には、常に輸送力の増大が求められ、新技術の投入によって解決が図られ、熊ノ平駅も待避線の設置や突っ込み隧道(ずいどう)の設置などの改良を加えられました。
碓氷線は急勾配のため、隧道が煙突の役割を果たし、煤煙(ばいえん)によって乗客や乗務員が大変な苦痛を強いられました。

この煤煙問題の解決と輸送力増大のため、明治45年、我が国の幹線鉄道として初めての電気機関車が導入されました。

その後、昭和38年アプト式の旧碓氷線の廃止と、同41年の碓氷新線の複線化により、熊ノ平駅は信号場に降格となり、平成9年の碓氷線の廃線とともにその使命を終えました。

熊ノ平駅周辺は、紅葉の名所としても知られ、文部省唱歌「紅葉」は作者の高野辰之がこの周辺の紅葉を詠ったと云われています。

安中市

引用:熊ノ平駅石碑前看板より
※一部読みやすくするために、フリガナなどを追加しています!

ようやくゴールの「熊ノ平駅」に到着です!
線路や古びたケーブルの多い場所で、ココもとても素敵です。

近くに祠と銅像などもあり、イスもあるので休憩も出来ます。
駐車場へ降りる道などもあるので、車でここまで来て逆走してアプトの道を進んでいくのも意外と面白かったです。

 

アプトの道 熊ノ平駅の石碑

こんな感じの石像もあります!
文字は読めませんが、近くの看板を読みつつ眺めました。

熊ノ平駅にある銅像に慰霊碑のようなものがあって、これは土砂崩れなどで亡くなった方を供養しているのだそうです。
昔の災害だと助けてもらえるなんて確率は、ほとんどゼロなんだろうなと思ってしまうとなんだか今がとても恵まれているように感じてしまいました。

看板の文字を打ち込みながら改めて読んでみたら、碓氷線は日本で初めて「電気機関車」の導入がされた場所なのだそう。
とても凄いことなのに、今まで知らなかったなぁと改めて感動しました。

色々なものを見て感じながら熊ノ平駅で休憩をして、このあとは来た道を戻ってゆっくり帰りました。
帰りは下りですが、陽が落ちてくると結構寒くなってくるので注意!


今回のルートと時間

【今回のハイキングルート】
アプトの道起点(看板)→丸山変電所→峠の湯(トイレ休憩)→坂本ダム(碓氷湖)→めがね橋→熊ノ平駅

今回は、碓氷湖には立ち寄っていなかったので、「4時間14分」ほどで登ってくることが出来ました!
普通に歩くだけなら危ない場所もなく、安心して歩くことが出来ます。

ただ、橋から乗り出したりすると危ない場所も多いので、あまり近づき過ぎないようにするのがいいかと思います。

上に行くにしたがって寒くなってきますので、天気がいい日で暖かいなという時でも上着を持っていると帰りとかトンネル内で使えるので便利ですよ。

また、暗くなった場合に備えて「ヘッドライト」などの装備があると、トンネル内の照明が消えてしまった時や帰りが遅くなった場合に安心だと思います!

もっと細かい時間や軌跡のダウンロードなどは、YAMAPの方で出来ます↓


余談

以前からめがね橋は知っていたんですが一度も行ったことがなく、まだ登山系を始める前頃に行ってみようかとなって行った場所でした。

1度目に行った時は、峠の湯まで行くのが精いっぱい。
2度目は、熊ノ平駅まで車で行ってそこから碓井湖まで歩きました。
3度目の今回は、横川駅の方から出発し、熊ノ平まで行って帰ってくることが出来ました!

この道では、素敵なものが本当にたくさんあるのですが、一番好きな場所はやっぱりめがね橋を通り過ぎた先にある「第6号トンネル」

かなり語りましたが、本当に本当に大好きなんです!!

自分で下から上まで歩いてみると、装備があってもやっぱり疲れるし帰りとか大変なんです。
でも、昔の人は装備もないのにこの場所を歩いて、工事をしていったのかと思うと凄いなと感動してしまって、テンションが上がると疲れが吹っ飛んでしまいますw

疲れながら道を歩くのも、何だか生きている感じがして凄く好きなんです。
心地よい疲れという感じ!

次はどんな場所を歩こうか。
今からとても楽しみです!!

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