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「中山隧道」詳細レポート(新潟県・旧山古志村)

中山隧道

新潟県長岡市にある「中山隧道(なかやまずいどう)」に行ってきた時の様子をまとめています!


中山隧道 情報【タブをクリック↓】
中山隧道入り口

「中山隧道」
住所:〒947-0203
   新潟県長岡市山古志東竹沢
駐車場:中山隧道前にあり(無料)
トイレ:中山隧道駐車場内にあり(冬季閉鎖)

中山隧道は、旧山古志村にある小松倉集落の人たちの手によって16年の歳月をかけて作られたもので、日本で最も長い手掘りの隧道と呼ばれています。
※隧道というのは、トンネルの事です。

小松倉集落というのが、旧山古志村の中でも「東部」の方に位置していたらしく村の中には病院や商店街などがなかったので隣の村である旧広神村まで行かなければなりませんでした。

積雪時期になると4mを超える積雪の中、山を越えて隣の村まで行かなければならなかった為、事故で亡くなる方も多かったとか…

この事態を何とか解消するために、当時の小松倉集落の人たちが昭和8年からおよそ「16年」の歳月をかけて中山隧道を掘ったのだそうです!

中山隧道の何がスゴイって、この長いトンネルを当時の人が手で掘ったってとこです!!
16年ですよ?

16年もかけて、重機とかじゃなくて自分の体とツルハシだけで掘り進めていったトンネル。
何とも素晴らしいものです。
自分だったらとてもできないようなそんな長い時間をこの場所にかけて繋げた道は、本当に素敵でとても綺麗でした(*´▽`人)

Memo

全長は「877m」とかなりあるのですが、危ないので現在は「70m」までであれば実際に入ってみることができます!!

駐車場は、中山隧道のすぐそばにあります。
そこまでたくさんは停められませんが、トイレなどもあって使いやすい駐車場です。

冬期には、駐車場内に少し高さのある雪が積みあがっていて、トイレも鍵が閉められていました。


周辺散策地図
中山隧道地図

私たちが行った時は雪があったりしていたので、遠くまで散策はできなかったのですが…
結構色々巡れるようです!

中山隧道の他にも手掘りの隧道もいくつかあるとのことだったので、今度行く時には巡って色々見てみたいです。

Memo

地図の看板は、中山隧道前の駐車場内にあります!

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「中山隧道」散策レポート

中山隧道奥

中山隧道を実際に歩いた様子を、画像と共にまとめていきます!
行かれる時の参考や一緒に行った気分になって頂けたら嬉しいです。

70mまでしか入ることができなくて、とても短かったので今回はYAMAPには載せていません。


中山トンネルが横にあります!
中山トンネル

中山隧道に来るまでには、結構山を登ったんですが…

途中で棚田をたくさん見ることができてとても綺麗でした!!
棚田を見たのが初めてだったので、凄く感動しました(*´▽`人)

中山隧道は、現在も使われている「中山トンネル」の右横にあります。

 

中山隧道駐車場より

4月に行ったんですが、駐車場の端の方に雪が結構まとまってました。
車を停めるところはわりと綺麗になっていたので停めやすかったです!!


中山隧道入り口

中山隧道入り口

中山隧道入り口は、看板があってわかりやすい感じになっています。
入ってすぐの場所には、説明書きがたくさんあるので読んでいくのが楽しかったです!


入り口付近
中山隧道水路

中山隧道の中には、水が滴っていて常に水の音が響いています。
入り口付近には苔が綺麗に見えてとても素敵でした。

 

中山隧道水路と苔

隧道内の左右には、水路のように水が通るようになっています。
左右の水たまりに水が落ちて、隧道内に素敵な音を響かせてくれています。

この水を聞いているだけでも、かなり癒されてしまいました!


中山隧道の半分から奥がライトアップ
中山隧道のライトアップ

中山隧道に入って行くと、奥の方に明かりが見えます。
半分から奥の方には上部に屋根のような補強がされていて、左右にオレンジ色の暖かい色合いの照明がつけられています。

この照明の色が隧道にとても合っていて、松明とか灯篭とか…
そんなイメージを想像してしまう感じで本当に綺麗でした!


隧道奥の壁
中山隧道の壁

隧道の奥にある壁を覗いて見ると、水で湿っていてとても綺麗でした。
この写真だと少しわかりにくいですが、手掘りで掘っているのにとても綺麗な壁をしています。
デコボコは多いですが、それも風情があります!!


当時のイメージのもの
中山隧道のトロッコ復元

奥に行くと、右側に当時のイメージで復元された木製のトロッコのような感じのものがあります。
こういうのを引きながら少しずつ掘って、掘った土を外へ運んだのかな。

凄いなぁ。
カッコいい!!

 

中山隧道の壁の堀り跡

この場所の壁が明るくてわかりやすかったので、撮ってみました。
ツルハシで掘るからか、隧道内はこんな感じにデコボコしています。

でも、まっすぐに綺麗に奥まで続いていて、天井の高さもかなりあります!
背の高い方でも頭をぶつけることはないのだろうなというほどに、綺麗に高いところまで掘られていて感動しました(*´艸`*)

足場を作りつつ、天井も掘ったんでしょうか。
想像しきれないほどに色々なものが詰まっている場所です。


横の水路っぽいところを観察
中山隧道の水路

水が落ちる様子を撮れないかなと、撮っていたのですがあまり撮れませんでしたw
でも、ココに水滴が落ちて、水が揺れるととても綺麗です!

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70mより奥は立ち入り禁止
中山隧道の立ち入り禁止看板

現在、中山隧道は「70m」の地点までしか行くことができません。
安全面の問題だと思いますが、少しだけ見て見たかった…

立ち入り禁止場所から覗くだけでも、先が見えないほどに長く長く続いています。

 

中山隧道立ち入り禁止看板より奥

「これが16年かけて掘ったトンネルなんだ…」って、奥を見つめながらしばらくぼーっとしていました。
何とも壮大です。

何度見ても、天井の高さと横幅とが綺麗に揃っているのがスゴイ!
素晴らしい技術だと思います。


奥から入り口に向かって…
中山隧道内の入り口方面

私、トンネルを通る時に一番好きなのがこの光景なんです!!
あの先に広がる光景は、出口と入り口では別世界に変わってしまうものです。

中山隧道は、出口まで行けないので入ってきた入り口に戻るだけですが、それでも入る時の気持ちと出る時の気持ちはまた違ったもので、見える景色も少し変わって見えます。

<参考>
中山隧道360℃撮影映像_長岡市Youtube
※マウスで見たい方向をドラックしながら動かすと、細かく見れます!
 立ち入り禁止区域より奥まで撮影されていて素敵でした。

名残惜しい程に、本当に素敵な隧道でした!!


余談
中山隧道内の看板

中山隧道は、本当に短い部分しか見ることができないんですが、それでも見られること自体がとても感動的で素敵でした!
人もいなかったので、ゆっくり歩きながら細かく観察できたので楽しかったです。

誰かが作ったものを見られるのは好きです。
それが古いものだったら、もっと好きです。

使える手段が少ない中で工夫を凝らして考えて作ったものはどれも素晴らしくて、今ある便利なものをありがたいと思うことができます。

それにそれを作った方や使った方を想像して、どんな人だっただろうと思うだけで知り合ったような気持ちになって凄く楽しいです。

変わった楽しみ方かもしれませんが、色々想像しながら歩くと楽しいので…
中山隧道を歩く際には、ぜひ作られた方を妄想しながら歩いてみてください(*´▽`人)

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